こんにちは、ハッシーです。
今回、ご紹介する本は、スコット・ギャロウェイ氏の著書「GAFA next stage 四騎士+Xの次なる支配戦略」になります。
GAFAとは、「Google」、「Amazon」、「Facebook(現Meta)」、「Apple」の4大IT企業のことを指しますが、これらの企業が今後どのような動きをとるかは、誰もが注目するところだと思います。
現に、Facebookが社名をMetaに変えたことは、ニュースでも報道されていましたよね?
世界的に注目されていることの表れではないでしょうか?
本書は、GAFAおよびGAFAに追従する可能性のある企業が、コロナ禍のパンデミックによってどのように変化していくのかを、考察した内容となります。
起業家であり、ビジネススクールの教授である著者は、GAFA+Xの未来をどのように考えているのでしょうか?
貧富の差や生まれながらの不平等についての考察もあり、いろいろと考えさせられるところもありますが、世界の現状を知るにはよい本ではないかと思います。
著者のご紹介
スコット・ギャロウェイ
「GAFA next stage 四騎士+Xの次なる支配戦略」(著:スコット・ギャロウェイ)より引用
ニューヨーク大学スターン経営大学大学院教授。
MBAコースでブランド戦略とデジタルマーケティングを教える。
連続起業家(シリアル・アントレプレナー)としてL2、Red Envelope、Prophetなど9の会社を起業。
ニューヨーク・タイムズ、ゲートウェイ・コンピュータなどの役員も歴任。
2012年、クレイトン・クリステンセン、リンダ・グラットンらとともに「世界最高のビジネススクール教授50人」に選出。
著書『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』は15万部のベストセラーとなり、「読者が選ぶビジネス書グランプリ総合第1位」「ビジネス書大賞2019読者賞」の2冠を達成、日本にGAFAという言葉を定着させた。
本書はこんな方におすすめ
・貧富の差が拡大しているのはなぜか疑問を頂いている方
・コロナ禍が終わった後、どのような世界が予想されるか興味がある人
本書は、GAFAをメインとしたビッグテック企業について考察していますので、これらの企業に興味がある人にはおすすめです。
現状を把握し、未来を予想することで、自分がとるべき行動が見えてくるかもしれません。
本書のポイント・感想
「本書の核心は、パンデミックがビジネス環境をどのようにつくりかえるかにある」と述べられています。
さらに、「パンデミックが大企業、特にビッグテックに有利に働くと確信している」とも言っています。
本書の大部分はGAFAについての考察となっており、それに加えて+Xとして、GAFAの支配を免れているセクターでの大変革(ディスラプション)のチャンスや飛躍しそうな企業についても述べらえています。
著者は考察の前提として、次のように言っています。
2、どんな危機にあってもチャンスはある。
危機が大きく破壊的なほど、チャンスも大きくなる。
これは、確かにそうだなと思いますし、実感できていますよね?
コロナ禍によってリモートワークが急速に広まり、多くの方の働き方に変化が起こりました。
人が移動する機会を減らすべく、オンライン会議も増えましたよね?
僕もコロナ禍になってからは出張がほとんどなくなりました。
人と直接会わなくても、仕事は進んでいくのです。
また、飲食業や観光業は大きな打撃を受けましたが、AmazonのようなECビジネスは大きく伸びています。
Netflixなどの動画配信サービスや、Uber Eatsや出前館のようなデリバリー業なども、いっきに普及しましたね。
本書では、GAFAを中心としたアメリカの企業が、どのように拡大してきて、今後どのような道を歩むことになるのかについて考察されています。
気になった内容としては、次のようなものがあります。
・強者はもっと強くなり、弱者はもっと弱くなる。あるいは死ぬ
・「他人を搾取するビジネス」は危機にも最強
・テック企業が大きくなれば問題も大きくなる
大きくなり過ぎた企業が、いかに有利な状況になっているかを理解できたし、資本主義の世の中において、貧富の差が拡大していくのもわかるような気がしました。
最後に本書では、「大学」と「政府」に切り込んでいるところも興味深いです。
大学は何十年も前から危機に向かっていたが、新型コロナは初めての「本物の危機」になるだろうと言っています。
大学は授業料が高く、お金持ちの子供がいい大学に入る傾向が高い。
大学に入るかどうかは生まれながらの運に左右されることとなるので、不平等な世界ですよね。
給料が高い会社に入れるかどうかはいい大学に行っているかどうかで決まるので、生まれながらにして格差があると言えるのです。
また、コロナによってオンライン授業が進んでいけば、学生の人数制限も変えられます。
講堂に入る人数を考えなくてもよくなるからです。
そうすると、強い大学(人気のある大学)はより強く、弱い大学はより弱くなるかもしれません。
日本だと人口も減少してきているので、より顕著になりそうな気がします。
このようにコロナによって、多くの変化が起きているんだなと改めて感じることができました。
他にも、興味深い内容は多くありますので、興味のある方は一度読んでみてください。
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