【書評】『「超」勉強力(著:中野信子・山口真由)』

書評
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こんにちは、ハッシーです。

今回、ご紹介する本は、中野信子さん、山口真由さんの共著『「超」勉強力』になります。
中野さん、山口さんはともに東大出身ですし、『「超」勉強力』というタイトルを聞くと難しそうな印象を受けるかもしれませんが、そんなことはありませんので安心してください。

本書は、お二人の幼少期におけるものの考え方や、勉強への取り組み方をわかりやすく教えてくれています。

「幼いころにどのような悩みがあって、どう解決していったのか?」
「勉強とはどう向き合っていたのか?」

このような悩みを赤裸々に語ってくれていますので、大変親しみが持てやすい内容になっています。

勉強ができる人でもいろいろと悩みがあるんだなと思うことで、自分にもできるかもしれないと感じさせてくれるのではないでしょうか?

非常に読みやすい内容となっておりますので、勉強を頑張りたいという方は是非読んでみてはいかがでしょうか?

上記はKindle版ですが、書籍もあります。

著者のご紹介

中野信子さん
脳科学者・医学博士・認知科学者。
1975年、東京都生まれ。
東京大学工学部卒業後、同大学院医学系研究科修了、脳神経医学博士号取得。
フランス国立研究所ニューロスピンに博士研究員として勤務後、帰国。
現在は、東日本国際大学教授、京都芸術大学客員教授として教鞭を執るほか、脳科学や心理学の知見を活かし、マスメディアにおいても社会現象や事件に対する解説やコメント活動を行っている。

山口真由さん
研究者・法学博士・ニューヨーク州弁護士。
1983年、北海道生まれ。
東京大学を「法学部における成績優秀者」として総長賞を受け卒業。
卒業後は財務省に入省し主税局に配属。
2008年に財務省を退官し、その後、2015年まで弁護士として主に企業法務を担当する。
同年、ハーバード・ロースクールに留学し、2016年に終了。
2017年6月、ニューヨーク州弁護士登録。
帰国後は東京大学大学院法学政治学研究科博士課程に進み、日米の「家族法」を研究。
2020年、博士課程修了。
同年、信州大学特任准教授に就任。

『「超」勉強法』(著:中野信子・山口真由)より引用

お二人ともテレビでよく見かけるかと思います。
よく報道番組でコメンテーターをされていますね。

話の内容を聞いていると、非常に頭の良さそうな印象を受けます。
理路整然と話しているところが素敵ですね。

本書はこんな方におすすめ!

・勉強の仕方を迷っている人
・学ぶことが好きな人

・勉強をがんばりたいと思っている人
・学校に馴染むのが得意ではないと思っている人

学校での勉強は期限が限られていますが、人は生きている限り学んでいかないといけません。
学びを辞めれば成長は止まります。

本書は勉強で成果を出してきたスペシャリストの考え方を知ることができるので、学びの方向を間違わない道しるべとなってくれるものと思います。

今、どのように勉強したらいいか迷っている方は、本書を一度読んでみることをおすすめします。

本書のポイント・感想

本書の特徴は、二人の共著ということです。
共著といっても内容は次のようになっています。

・中野信子【思索編】「学ぶ、知る、生き延びる」
・山口真由【思索編】「前進はいつも勉強とともに」
・中野信子【実践編】「脳がよろこぶ学びの技術」
・山口真由【実践編】「反復と継続の極意」
・「好き」を追求した学生時代(対談)
・才能の伸ばし方(対談)
・流動化する社会を生きる(対談)

「思索編」、「実践編」とお二人がそれぞれ単独で意見を述べているので、二人分の考え方を知ることができて大変お得となっています。

一般的に書籍は、最も伝えたい部分が最初か最後にあって、それにたいする説明や補足でボリュームを出す構成になっている本が多いかと思います。

本書は二人の共著であるため、それぞれの内容は半分になってしまいますが、重要な部分は記載されているため、密度の濃い内容になっています。

では、本書の中で僕が共感を受けた部分を中心にご紹介していきます。

中野信子【思索編】「学ぶ、知る、生き延びる」

「自分の好きなようにして生きられるといいな」と思っていた。

中野さんは小さいころから「自分の好きなように生きられるといい」と思っていたそうです。

僕は今になって好きに生きたいと思いますが、多くの方も子供のころはこのような考えは持たなかったのではないでしょうか?

「小さいころから人生について考える」

努力する方向を間違わないためにも、考えることは重要なんだと思います。

努力そのものを楽しむという罠にハマってはならない。

確かに、努力することは大事だと思うけど、結果が出なければ努力がムダになってしまいます。
(結果がすべてではないと思いますが…)

どれだけ勉強しても、テストの点数が悪かったら意味がないといった感じです。

要は、目的と手段を履き違えないことですね。
テストで高い点数をとるということが目的であれば、手段の1つが勉強になるだけで、どれだけ勉強してもテストの点数が低ければ意味がありません。

努力の方向を間違わないことが大事ですね。

学びの気持ちが高まる時期が「学びどき」。
また大人の学びは無駄なまわり道をせず、大事なことだけを覚えられる。

学生時代の勉強と、大人になってからの勉強は違います。
学生のころは、将来役に立つかもわからないことを幅広く勉強します。
そして、将来役に立っていないことが多いです。

しかし、大人になってからの学びは、役に立つことだけ勉強すればいいのです。
圧倒的に効率いいですよね?
でも勉強は学生がやるもの、という考えが強いのか、大人になって勉強する人は少ないです。

人は好奇心があり、知識欲がある生き物なので、学ぶという意識が大切ですね。

多くの人は、「社会に出てからは人間関係こそが重要で、勉強をさほど重要ではない」「別に勉強しなくても人付き合いができれば稼いで生きていける」「頭のよさと組織のなかで仕事ができるかどうかは別」などと考えている。
そして、そんな人たちほど、「コミュニケーション力がすべて」「頭のよさよりも人間力だ」などと主張しがち。

この部分は非常に共感が持てます。
社会に出て思うことは、本当にこう考えている人が多いということ。

コミュニケーション能力が不要と言うわけではないですが、時代遅れの気がしてなりません。
コロナウィルスの影響もありますが、リモートワークが進んできている世の中において、コミュニケーションがすべてという世の中ではないと思います。

会ったこともない、顔も知らない人と仕事をしている人もいるくらいです。

これからの時代は仲間意識を持って仕事をするよりも、能力を増やす努力をしていくことが必要なのではないでしょうか?

山口真由【思索編】「前進はいつも勉強とともに」

自分に与えらえた24時間という時間を、最大限に活かしたい。

山口さんは、自分はできるとは思っておらず、できなければ人より時間をかければいいと思っていたといいます。
その結果、わずかなすきま時間でもムダにしないようになったそうです。
また、本を読むのが好きだったそうで、勉強の合間に小説を読んでいたとか。

これだけ聞くとすごいと思いますが、できないならどうすればいいかを考えているところがすばらしいですね。
できなければ諦めるのではなく、努力して打破しようとするところがすばらしいです。

成功する人みんなが言っていますが、時間をムダにしないことが大事ですね。

勉強をとことんやろう

高校生のときにこう思ったそうです。
電車の中はもちろんのこと、歯磨きしているときでさえ勉強していたといいます。

かなりのストイックに見えますが、好きなことが勉強だからストイックに見えるだけで、ゲームやマンガでも同じですよね?
好きなことであれば、とことんのめり込めるものです。

今や好きなことを極めれば生きていける時代です。
勉強でなくても、好きなことを見つけると人生変わるかもしれませんね。

教科書でも参考書でもストーリーとして読んでいる。

ただ記憶するだけよりも、ストーリーとしてつながっていると記憶しやすいですね。
単発で記憶してもすぐに忘れてしまいます。

マンガに例えるとわかりやすいかもしれません。
好きなマンガって、細かいところは覚えていないですが、ストーリーは記憶に残ってると思います。
ストーリーを思い返していけば記憶がつながって思い出すことができますよね?

僕は歴史が苦手ですが、それはストーリーとして覚えていないからすぐに忘れてしまうのです。
あまり興味がないということかもしれませんが…

まとめ

人にはそれぞれ悩みがあり、それをどう克服してきたのか。
勉強を頑張ろうと思ったきっかけは何だったのか。
ターニングポイントはどこだったのか?

本書では、中野さんと山口さんが子供のころにどのように考えて勉強に取り組んでいたかのか、ということが知れて面白かったです。

楽しく読むことができ、自分も勉強をしないとなと思えるような一冊でした。

上記はKindle版ですが、書籍もあります。

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