【書評】「スマホ脳(著:アンデシュ・ハンセン)」感想

書評
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こんにちは、ハッシーです。

今回、ご紹介する本は、アンデシュ・ハンセン氏の著書「スマホ脳」になります。

「スマホ脳」というタイトルと、2021年上半期ベストセラー、50万部突破に魅力を感じたので読んでみることにしました。

読んだみた感想としては、「良書」の一言。

ハッシー
ハッシー

大変興味深い内容で、読んでみて良かったよ!

内容を簡単に説明すると、「スマホを使うことによって、人間にどのような影響が出るのか?」を、データに基づき、詳しく解説されています。

スマホを使うのが当たり前の世の中になってきていますが、20万年前に人類が誕生した歴史の長さから考えると、ほんの一瞬に出来事に過ぎないのです。

そんな急激な変化に人間が追いついていない、というのが本書のテーマとなっております。

自分もスマホはよく使っていますが、確かになぁと考えさせられるところが多くありました。

もし、睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、スマホ依存などの兆候がみられるようであれば、本書を読んでみてください。

参考になるところがあると思いますよ。
興味のある方は是非。

著者のご紹介

アンデシュ・ハンセン

1974年スウェーデン生まれ。
前作「一流の頭脳」が人口1000万人のスウェーデンで60万部の大ベストセラーとなり、世界的人気を得た精神科医。
名門カロリンスカ医科大学で医学を学び、ストックホルム商科大学でMBAを取得。

「スマホ脳(著:アンデシュ・ハンセン)」より引用

本書を読むまで著者を存じ上げていませんでしたが、調べてみるとなかなかのイケメンですね。

写真は載せれませんが、ご自身で是非調べてみてください。

また、著者がスウェーデンの方ということもあり、スウェーデンの話がよく出てくるのも、面白い点かなと思います。

本書はこんな方におすすめ!

・スマホに依存傾向のある方
・睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下がみられる方
・一日に2時間以上スマホを触っている方

普段、何気なく触っているスマホですが、気付かない内に身体に悪影響が出ているかもしれません。

どのような影響が出るのか、予め知っておくことで予防することも可能だと思うので、何か調子が悪いなぁという方に、本書をおすすめします。

本書のポイント・感想

本書では、スマホ(デジタル社会)が身体にどのような影響を及ぼすかを知ることができます。

まず驚いたのは、人は一日に4時間もの時間をスマホに使っているということです。

あなたも、少しでも時間があれば、Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSを見たり、ゲームをしたりしているのではないでしょうか?

若い方であれば、物心ついた頃からスマホがあったと思うので、4時間くらい使うのは当たり前かもしれません。

しかし、僕が小さかった頃には携帯電話もなかったので、スマホを一日に4時間も使う時代になったのかと、時代の変化の速さに驚いてしまいます。

本書によれば、人類が誕生して約20万年、その99.9%の時間を狩猟と採集をして暮らしていたそうです。

つまり私たちの脳は、今でも狩猟と採集という生活様式に最適化されているということです。

ハッシー
ハッシー

人の進化において、スマホを使うということを想定してないってことだね。

人間の進化を考えると確かにそうかなとは思います。

だからといって、スマホを使わない生活ができる訳ではないし、どのような影響が出るのかもわからないですよね?

本書ではスマホによる影響として次のようなことを挙げています。

<スマホによる悪影響>
・睡眠障害
・運動不足
・うつ
・記憶力、集中力、学力の低下
・依存症

このようなことは、だいたいわかりますよね?

本書では、その理由について科学的に詳しく述べているところが大変興味深いです。

例えばスマホによりドーパミン量が増える理由。

Twitter、Facebook、Instagram などのSNSは、何か大事な更新がないか、「いいね」がついていないかを確かめたいという欲求を起こさせる。

その上、報酬システムがいちばん強く煽られている最中に、デジタルな承認欲求を満たしてくれるということ。

「いいね」がつくのは、誰かが「いいね」を押した瞬間ではなく、保留することもある。
私たちの報酬系が最高潮に煽られる瞬間を待ち、刺激を少しずづ分散することで、デジタルなごほうびへの期待値を最大限にもできる。

つまり、人がスマホを手にしてチェックしたくなるように計算されつくされているということです。


また睡眠障害になる理由は、スマホをよく使うから時間が減るということや、スマホが気になって夜中に見てしまうこと以外にも次のようなことがあるそうです。

人はメラトニンというホルモンを分泌されるから眠たくなるが、スマホのブルーライトをみるとメラトニンの分泌が抑えらてしまうため、眠気が覚めてしまうということらしいのです。


このように、本書ではスマホによる影響を科学的に解説してくれているので、納得しながら読み進めることができると思います。

人類の歴史(進化)を考えながら読むと面白いです。

他にもなぜスマホを使うと学力が低下するのか、スマホが近くにあると集中力が下がる理由は?など、興味深い内容が多いので是非読んでみてください。


今は情報化社会になり、いつ、どこでもインターネットに接続することができる世の中ですが、たまにはスマホを手放した生活をしてもいいのかな、と感じました。

ただ、スマホにもメリットはたくさんあるので、スマホと上手に付き合うことが大事ですね。

簡単ですが、本書の感想は以上となります。

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