【書評】『仕事で「ミスをしない人」と「ミスをする人」の習慣(著:藤井美保代)』感想

書評
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こんにちは、ハッシーです。

今回は、藤井美保代さんの『仕事で「ミスをしない人」と「ミスをする人」の習慣』をご紹介したいと思います。

タイトルからして仕事に役に立ちそうな感じがしますね。

本書は筆者の経験をもとに50もの事例で記載されています。
当たり前と思うようなものもあれば、「そうなんだ」と新しい気付きを与えてくれるものもあります。

会社で起こる事例で記載されているので非常にわかりやすく、皆さんにも共感できる部分があるのではないでしょうか?

これからの社会人人生をより良くするために、読んでおいて損はない一冊かなと思います。

藤井美保代さんってどんな人?

株式会社ビジネスプラスサポート代表取締役。
大学卒業後、ソニー関連の人材育成会社にて、組織活性化の研修業務に従事。
「輝く人財づくりを支援する」を理念に、人と組織が豊かで幸せになることを実現するための、研修・コンサルティングを、これまでに約1,100社で展開。
事務改善や業務効率化コンサルティング、資産価値の高い組織実現に向けての人材開発指導を行っている。

仕事で「ミスをしない人」と「ミスをする人」の習慣(著:藤井美保代)より引用

仕事の業務改善・効率化のコンサルティングをされている方ですね。

ブログでもためになることを述べられていますので、もし良かったらご覧ください。

本書はこんな方におすすめ!

・新入社員・若手社員の方
・仕事がうまくいかず悩んでいる方
・仕事の効率を上げたい方
・残業を減らしたいと思っている方

本書は仕事で起こりうる状況での事例をもとに記載されています。
仕事の効率を上げたいと思っている方に是非読んで頂きたいと思います。

本書のポイント・感想

本書は、以下の7つのカテゴリーで構成されています。

1、考え方
2、情報
3、段取り
4、整理整頓
5、コミュニケーション
6、ビジネスツール
7、気づく力

それぞれのシチュエーションで、「ミスをしない人」と「ミスをする人」の特徴が述べられています。

順番で読むのではなく、自分が気になったところから読んでも問題ありませんので、効率良く学ぶことができます。

では、僕が気になった部分を中心にご紹介していきます。

【考え方】ミスをしない人は記憶力に自信がなく、ミスをする人は記憶力に自信がある。

人の記憶力について、「エビングハウスの忘却曲線」を用いて説明しています。
「エビングハウスの忘却曲線」とは、人の記憶は時間とともに忘れていくというもの。

グラフで示すとこんな感じですね。
1日後には24%のことしか覚えてなくて、76%のことは忘れるというのです。

人は忘れる生き物なので、きちんとメモを取りましょう!というのがここで伝えたいことになります。

確かに人のワーキングメモリ(一時的に記憶できる数)は5~7個くらいと言われているので、記憶力に頼るのは危険ですね。

特にお客さんを話をしているときは、何度も聞く訳にはいかないので、メモをとるようにしましょう。

【情報】ミスをしない人は社内に情報インフラを築き、ミスをする人は仕事がタコツボ化している。

「ミスをする人」は、得意なことも苦手なこともすべて自分で抱え込もうとすると述べられています。

確かにその通りかなと思いますね。
多くの場合、仕事はチームでするので、チーム内でどれだけの成果が出せるかが重要です。

何でもかんでも自分で全てをやらないといけない訳ではなく、得意なところを頑張ればいいかなと思っています。
苦手分野をどれだけ頑張っても、人並みくらいまでしか到達しないのではないでしょうか?

会社内で上手に人脈を作っておくといいかもしれません。

【情報】ミスをしない人は相手起点で情報を発信し、ミスをする人は自分起点で情報を発信する。

当たり前と言えば、当たり前ですね。

相手がきちんと理解できるように情報を伝えることが重要です。
自分はわかっていても相手はわかっていないことは多々あります。
自分の常識は他人の常識ではない」というので、だれにでもわかるように伝えることを意識しましょう。

特に後輩に仕事の情報を伝えることは難しいときがありますね。
こんな常識的なことも知らないのか?と思うときもあるかもしれません。
でもここで手を抜くと、仕事が思わぬ方向にいってしまうこともあるので注意が必要です。

仕事を効率的に進めるためにも、相手への思いやりを持って接するように心掛けましょう
そうすることで仕事はうまく回るようになります。

【段取り】ミスをしない人はやらないことを決め、ミスをする人はとりあえずなんでもやる。

ミスをしない人は仕事をスリム化することから始めるため、以下の3つやると述べられています。

1、必要のない仕事は、思い切ってなくす
2、手順を簡素化して、仕事を減らす
3、「やらないこと」を決めたあとで、ミスなく仕事を進めるやり方を編み出していく

若いうちは難しいかもしれませんが、仕事をやるときには、なぜこの仕事が必要なのかを考えることが大事です。

与えられた仕事を何の疑問ももたずにやっているようでは成長しません。

会社には無駄なことがたくさんあります。
慣例的にやっている会議とか、無駄なルールとか。
昔からやっているからという理由だけで何も考えずに続けていることが多くありますが、思考停止の典型ですね。

目的・ゴールとそのための手段をしっかりと理解していれば、これには意味があることかどうかがわかるかと思います。

時間は大切なので、まずはよく考えて仕事に取り組むことが大事ですね。

【コミュニケーション】ミスをしない人は気軽に聞ける関係を築き、ミスをする人はなんでも自分で抱え込む。

仕事を抱え込まない人は、自分の状況を発信することができる人」とも述べられています。
仕事を抱え込まないようにするには、普段から気軽に相談ができるようにコミュニケーションをとっておくことが大事とのこと。

人とコミュニケーションをとることは、簡単なようで難しいですよね?
僕は苦手です。

でも会社という組織の中で仕事をしていこうとするのであれば、どうしても必要なってきます。
またコミュニケーションをとっておくことで、仕事がうまくいくことは大いにあります
普段よく話をする人が困っていれば助けたくなるものです。

仕事は抱え込んでいても仕方ないので、報・連・相をこまめにするだけでも状況は変わっていきます
同じ会社内で働く人は仲間だという意識を持つと楽になるかもしれません。

【ビジネスツール】ミスをしない人は議論を「見える化」し、ミスをする人は議論を空中戦で行う。

「ミスをしない人」は、会議の目的と目標を明確にし、ホワイトボードに書いて「見える化」すると言っています。

僕の経験では、議題が曖昧、もしくは無いような会議では、何も決定しないことが多いですね。
ただ集まって話をするだけで満足するため、何も決まらず先に進まないということがよくあります。

目的を明確にすることと、責任の在りどころをきちんと決めないと、意味のない会議になってしまいますね。

ただ個人ではどうすることもできないですよね?

そこでおすすめなのが、会議に出るときに、「この会議の目的は何か?」、「何を決めないといけないのか?」、また「そもそも集まる必要はあるのか?」を意識してみることです。

そうすることで、課題が何なのかが見えてくると思います。
課題を把握することで、少しずつでも改善していきましょう。

まとめ

本書は、社会人として基本的なことが書いてあると思います。

全てを鵜呑みにしろというわけではありませんが、こういうことが常識なのかと認識することは大切ですね。
自分の考えと異なるところがあるのなら、なぜだろうと自分なりに考えることが重要です。

このブログを読んで頂けたということは、あなたは向上心が高い方だと思います。

いろいろな本を読み、知識を付けて、きちんと考えることで、成長できるはずです。

人生は長いですが、時間を無駄にすることなく努力していってください。

今回はここまでとします。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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