こんにちは、ハッシーです。
今回ご紹介する本は、西野亮廣さんの「新世界」になります。
西野亮廣さんをご存じの方は多いと思いますが、お笑い芸人でキングコングというコンビを組まれている方です。
最近テレビなどでは、お笑い以外のところで活躍されている姿をよく見ますが、「新世界」を読んでみて、納得するところがたくさんありました。
本書は、タイトルである「新世界」という名の通り、新しい世界を生きるための考え方、マインドを学ぶことができ、新しいことに挑戦する勇気を与えてくれる1冊となっています。
今の仕事にもやもやがあるという方には是非読んで頂きたい内容だと思います。
西野亮廣さんのご紹介
1980年生まれ。芸人、絵本作家、etc。
新世界(著:西野亮廣)より引用
1999年、NSCで出会った梶原雄太とお笑いコンビ・キングコングを結成。
2005年、当時のキングコングの代表番組「はねるのトびら」ゴールデン進出時に、“スーパースターになりきれなかった自分”に絶望し、テレビ出演を徐々に減らし、絵本制作に取りかかる。
絵本制作や国内外での個展、小説・ビジネス本執筆ほか、さまざまな活動を行い、これまでにクラウドファンディングで累計1億円以上を調達し、出版物はすべてベストセラーに。
2017年に発表した第2弾ビジネス書「革命のファンファーレ」は「読者が選ぶビジネス書グランプリ2018」で総合グランプリに輝いた。
現在、国内最大の有料会員制コミュニティー(オンラインサロン)「西野亮廣エンタメ研究所」を主宰するほか、2018年10月には吉本興業と共に芸能界初となるクラウドファンディングプラットフォーム「シルクハット」をスタート。
圧倒的な行動力とスピード感で多くのファンを熱狂させている。
ちょっと紹介が長くなってしまいましたが、多くの方は「お笑い芸人キングコングの西野亮廣さん」として知っている方が多いのではないでしょうか?
最近は振り袖の販売・レンタル業者「はれのひ」が起こした「はれのひ事件」の被害者に向けた「リベンジ成人式」や、絵本「えんとつ町のプペル」に関するニュースを見た方もいると思います。
芸人だけでもすごいのに、いろいろな分野で活躍されていますね。
正直に意見をいうところに好感が持てます。
本書はこんな方におすすめ!
・新しいことに挑戦しようとしている方
・一歩踏み出す勇気が出ない方
・今の仕事に満足していない方
・まじめに生きているのに損をしている方
本書を読むと、一歩踏み出す勇気を与えてもらうことができます。
「普通に生活はできているけど、なぜか満足できない。」
「このまま定年まで仕事を続けていって大丈夫だろうか?」
このような悩みを持っている方は、是非本書を読んで頂きたいです。
本書の中ではお金を稼ぐための導線の貼り方も記載されていますので参考になりますし、理想の生活・仕事とはこういうことなんだろうなと考えさせてくれます。
本書の感想・ポイント
本書は西野さんの語り口調で書かれているので、非常に親しみを感じられます。
西野さんがどのように考えて芸能界の外に出たのか、そこにはどういう苦労があったのか、またどのように考えて新しい事業を進めてきたのかが、わかりやすく記載されています。
この中で、僕が共感した部分、感銘を受けた部分をご紹介します。
誰かが敷いたレールを走ると、最終的には、最初にレールを敷いた人の背中を押す作業に入る。
これは、非常にイメージしやすいですね。
レールを敷いた人のマネをしても、同じレールを走っている限り追い抜くことはできません。
先駆者のマネをすることは成長を加速するためには必要だと思いますが、追い抜くためにはマネだけではダメで、工夫をすることが必要です。
新たな方向に向かってレールを敷くイメージですね。
今いる場所から一歩踏み出すのに必要なのは、「強い気持ち」ではなく、「情報」という武器。
西野さんは25歳のときに、芸能界の外に足を踏み出したそうです。
そして、先輩や同期の芸人、世間の人から執拗なバッシングを浴びたとのこと。
理由は、何の後ろ盾もなかったから。
どこの世界でも何か新しいことをしようとすると、それを止めようとする人がいます。
会社を辞めて企業しようとすれば、「君にはできる訳がない」「どうせ失敗するからやめておけ」など、必ず言われます。
しかも何の情報もなく、挑戦もしたことのないような方達にです。
そんなとき、何も情報がないと確かに難しいのかな?と思ってしまうかもしれません。
でも、今はいろんな「情報」が手に入ります。
新たなことに挑戦して成功した人はたくさんいるのです。
「情報」を手に入れることで、一歩踏み出すときのハードルが下がるのは確かですね。
「お金は汚い」というイメージを捨てること。このイメージを捨てない限り、僕らは「挑戦できない身体」のままだ。
お金を稼ぎ過ぎている人がいると、何か悪いことをしているのではないかと言う人がいます。
お金は会社で汗水たらし働いて得るもの、というイメージの人が多い。
それはなぜか?
理由の1つとしては、お金について教育をされてこなかったから。
お金について何も学んでいないまま社会に出されるので、お金の稼ぎ方がわかりません。
そういう状態でお金を稼ぐには、会社に入り、会社のために働き、会社から給料としてお金をもらう方法しかないですよね?
会社に入って給料でお金をもらうことしか知らなければ、大金を稼いでいる人をみると怪しいと思います。
つまり、お金に汚いというイメージを持ってしまうのです。
まずはお金についての認識を変える必要がありそうです。
本書では、「お金」と「信用」の関係が述べられています。
おもしろいので興味ある人は是非読んでみてください。
クラウドファンディングとは「信用をお金に換金する装置」。
クラウドファンディングについて詳しく知りたい人はググってもらいたいですが、簡単に言うとインターネット上で自分の企画を発表し、その企画に賛同してくださった人から少しずつ支援としてお金を募る仕組みのこと。
本書では、クラウドファンディングでお金を集めるには、認知度よりも信用が大事と述べらえています。
自分がお金を出すとしたら、確かに信用している人に出すと思います。
もっと身近で考えると、もし友達にお金を貸してと言われれば、その人が信用できるかどうかで判断しますよね?
昔は事業は始めようとしたとき、銀行などでお金を借りなければ資金が集まらなかったけど、クラウドファンディングを利用すれば一般人からも資金を募ることができます。
信用があればお金は手に入るということです。
この感覚は大事かなと思いますね。
嘘をつかないこと
当たり前のことと思うかもしれませんが、嘘をつかないことは簡単なことではありません。
テレビでタレントさんが飲食店で食事する場面ってよくありますよね?
例えば、街ブラとかアポなしロケみたいな番組。
初めて行った店なのに、決まっておいしいと答えます。
おいしい店を予め用意しているのならわかりますが、そうでなければそんなにおいしい店ばかりのはずがありません。
どうしてそうなるかというと、そこに利害関係が存在しているからなのです。
おいしいと言わなければ成り立たないのです。
タレントも仕事だから嘘をついているだけでしょうが、視聴者はそれを信じてしまうかもしれません。
おいしいと聞いたからわざわざ食べに行ったのに、おいしくなかったらショックですよね?
「嘘をつく」=「信用を下げる」ということに繋がっているのです。
信用という面では、西野さんを始め、ホリエモンやメンタリストのDaiGoさんは、本音をズバズバ言うので信用できます。
随分前に島田紳助さんがテレビでおいしくないものはおいしくないというといっていたのが印象に残っています。
表現は柔らかく「自分の口には合わない」と言っていましたが、とても信用できましたね。
こういうことは、タレントだけではなく、サラリーマンでも同じことです。
上司が言ったことは違うと思っていても、なかなか違うと言えないですよね?
仕事だから仕方ないと考えるのは、誰しも同じかもしれないですね。
西野さんは、「嘘をつかざるを得ない環境に身を投じなくても生きていける環境を作ること」と言っています。
ほんと、その通りですね。
お金を払ってでも働きたい
西野さんのサロンではそういうときもあるそうです。
常識的にはお金をもらえるから働くのであって、お金を払って働くなんて考えられないと思うでしょう。
「給料」=「労働の対価」なのだから。
でも本当にやりがいのあることであれば、「お金を払ってでも働きたい」ということはあるのかもしれません。
僕も尊敬できる人のもとで働けるのであればやりたいですね。
お金よりも得られるものが大きいから。
もちろん生活できなければそんなことは言ってられませんが…
「やりがいのある仕事」と「お金に変える方法」をうまく組み合わせることが大事ですね。
社員に利用されない会社は廃れる。
優秀な人材が追い求めるのは「高い給料を貰っている自分」ではなく「常におもしろいことをしている自分」。
なんか納得できますね。
成功している人って、自分が好きなことをやっているイメージがあります。
結果としてお金を得ている感じ。
もちろんしっかりと考えているとは思いますが…。
でも仕事で好きなことができている人は少ないですよね?
資本主義の弊害かなと思ってます。
お金がやりがいという人もいるでしょうが、僕はやりがいとはお金ではないと思っています。
楽しいことをやりたいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
僕が気に入った部分をピックアップしましたが、まだまだご紹介したいところはたくさんあります。
西野さんが芸人をやっていて知名度があったからできたのではなく、新しい時代を生きる考え方ができていたから成功できたのだと確信しました。
情報過多の時代となってきましたが、情報の真偽性を見極めないと、間違った情報をつかんでしまうかもしれません。
だからこそ「信用」が大事なんだと思います。
新しい時代「新世界」を生きるための考え方を垣間見える良い本と巡り会えてよかったです。
西野さんの他の本も読んでみようと思います。
あと、本書の「おわりに」の部分は好きですね。
この部分だけでも読んでもらいたいです。
5ページなので立ち読みでも読めますよ。
では、今回はこの辺で。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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