【書評】「LISTEN ー 知性豊かで創造力がある人になれる(著:ケイト・マーフィ)」感想

書評
スポンサーリンク

こんにちは、ハッシーです。

今回、ご紹介する本は、ケイト・マーフィ(Kate Murphy)氏の著書「LISTEN ー 知性豊かで創造力がある人になれる」になります。

本書を読もうと思ったきっかけは、書店でよく見かけることと、「聞く」ことに特化した本は珍しいなと思ったからです。

「伝え方」、「コミュニケーション力」のように、話すことに関する本はたくさんあるのに、聞くことに関する本が少ないということは、「聞く」ということが重要視されていないのかなと感じますね。


さて、本書を読んでみると、いかに聞くことが大事なのかと認識することができます。

自分は普段、人と会話をしていても、次に何を話そうかと考えていたり、別のことを考えたりして、相手の話を真剣に聞いていないのではないか?と考えさせられました。

もっと真剣に人の話を聞くことで、新しい発見があるのかもしれません。

「聞く」ことによる効果は計り知れませんね。
興味のある方はチェックしてみてください。

著者のご紹介

Kate Murphy(ケイト・マーフィ)
ヒューストンを拠点に活動するジャーナリスト。
ニューヨーク・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナル、エコノミスト、AFP通信、テキサス・マンスリーなどで活躍。
健康、テクノロジー、科学、デザイン、アート、航空、ビジネス、金融、ファッション、グルメ、旅行、不動産など、多岐にわたるトピックを執筆。
特に人間関係や、人がなぜそのように行動するのかを、科学的にわかりやすく解説することに定評がある。

「LISTEN ー 知性豊かで創造力がある人になれる」(著:ケイト・マーフィ)より引用

ジャーナリストの方なんですね。
今までたくさん本を読んできましたが、ジャーナリストの方の著書は初めてかも。

「聞く」というテーマにおいては、最適な職業かもしれませんね。

本書はこんな方におすすめ!

・聞くより話すことが好きな人
・人の話を最後まで聞けない人
・人間関係をうまくやりたいと思っている人

人間関係をうまく築きたいと考えている方におすすめの本となります。

人付き合いが上手にいかないとか、会話がかみ合わないとか、いつも言い争いになるとか、コミュニケーションが苦手だなと思っている方は、相手の話をきちんと聞いてない可能性も考えられます。

本書を読むと課題が見つかるかもしれません。

本書のポイント・感想

本書は、約480ページの大作となります。
読み応え十分です。

「聞く」ということに関して、普段あまり考えたこともなかったので、新たな発見もたくさんありました。
相手の話を聞いているようでも、実はちゃんと聞いていなかったんだなと。

「聞く」とはどういうことか?
本書を読んで、少しは理解できたような気がします。

これからは、相手の話を真剣に聞いてみようかなと思います。


では、本書の中で、興味があった点についてご紹介させて頂きます。

話を聞いてもらえないと、人は孤独になる。
孤立している、あるいはつながりがないことを原因とすると早死のリスクは、肥満とアルコール依存症による早死にのリスクの合計とほぼ同じくらい高い。

とても怖い内容ですね。
話を聞いてもらえない、話を聞いてくれる相手がいないということは、それだけで早死のリスクがあるということです。

僕は一人でいることが好きなタイプですが、それでも何かおもしろいことがあると、人に話したくなります。

人は集団で生きる生き物ですので、その名残が残っているのかなと思ったりもします。

話を聞いてもらう、または話をしてくれる相手というのは大事にしないといけないですね。

ハッシー
ハッシー

人に感謝です。

孤独を感じるのは、「よいことが起こったのに」誰にも注意を払ってもらえないとき。

これはよくわかります。

小さな子供が何かすごいものを見たり、今までできなかったことができたりすると、お父さん、お母さんにすぐに見せたがりますよね?

僕の姪っ子も、何かあるとすぐに「見て、見てー」と言ってます。

人の話を聞いてあげるというのは、いかに大事かですね。

私たち人間は、進化の過程で、目を閉じられるようにまぶたが発達しました。しかし耳には、まぶたに相当する構造はありません。耳は閉じません。
それは、聞くという行為が、人間が生き抜くのに欠かせないからではないでしょうか。

確かにな、と思います。
危険を感じるためにも、音が大事だったのかなかもしれませんね。

現代においては、人の話を聞くことが、生きていく上で大事ということなのかも…

うなずいたり、おうむ返しは「聴くこと」ではない。

こうすることが良いという本もたくさんあると思います。
話相手がうなずいたり、自分の言ったことを繰り返して言ったりすると、話を聞いてくれているのかなと思ったりもします。

でもこれは「聞く」という視点においては、真剣には聞いていないということになります。

大切なのは、相手の話に対する「好奇心」とのこと。

相手の話に興味を持ち、真剣に「聞く」ということが大切なんですね。
なんか、わかる気がしました。

日々直面するさまざまな状況に対して、もうすでに全部わかっていると考えながら対応してしまうと、成長し、学び、人とつながり、進化する能力が発揮されません。
優れた聞き手とは、他の人の経験や考え方に喜んで耳を傾け、相手の視点を認められる人。

よくやってしまいますね。
相手が話している途中にも関わらず、結論を勝手に決めてしまうことがあります。
早く結論を言ってくれないかなと思ったりもしてしまうかな?

このような感情が出てしまうということは、相手の話を聞きたくないのかもしれませんね。
ちょっと反省です。

人が話をしているときに気が散る最大の原因は、「次にどんな気のきいたことを言おうかな」とか、もし言い争いの場なら「次にどんな破壊力のあることを言ってやろうか」といった、次に何を話そうかと考えるから。

自分もよくやっていると思います。
でも自分の会話を客観的に見ることは難しいので、はっきりとはわからないかなと。

他人の会話であれば、よく「話がかみ合っていないな」とか感じることはありますよね。
自分の言いたいことだけを言っていることってよくあるような気がします。

これは「聞く」ことができていない典型かと思います。

あなたのことを、いつも大笑いさせてくれる人を思い浮かべてください。
たいては、もっとも仲良しの人のはずです。
それは、楽にしていられる気兼ねない相手だからであり、また自分にとっていちばん笑える話はたいてい、いちばんプライベートな話だからです。

まさしくその通りです。
信頼できる人とも会話って盛り上がりますし、楽しかったりしますね。

相手を信頼するためにも、話を聞くことは大事だと思います。
相手をよく知ることで信頼もできるし、仲もよくなるのですね。


本書を読んで、「聞く」ことの大切さを知ることができて良かったです。
まだ人生は長いので、少しずつ実践していきたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました