こんにちは、ハッシーです。
今回は、「ナンピン」について解説します。
FXをやっている方であれば、ナンピンという言葉は聞いたことがあると思います。
ナンピンすることで平均購入単価が下げることができるので、メリットが大きいように感じるかもしれません。
しかし、ナンピンには当然リスクも存在します。
初心者の方が安易にナンピンすると、痛い目に合う可能性もあるのです。
そこで、本ブログでは、ナンピンのリスクについて解説していきたいと思います。
ナンピンとは?
「ナンピン(難平)」とは、保有しているポジションに対して相場が逆の方向に動いたときに、さらにポジションを追加することで平均購入単価を下げることをいいます。
平均購入単価が下がることで利益が出やすくなると言われています。
例えば、ドル円で110円で1ロット買いポジションを持ったとします。
しかし、予想に反して108円まで下がったときに、さらに買いポジションを1ロット追加します。
すると、平均購入単価は109円になります。
これがナンピンの効果です。
2ロットでの平均購入単価は109円なので、109円まで戻れば損失がなくなりますし、110円まで戻ればプラスにすることができます。
ただし、108円よりもさらに価格が下がると、2ロット分の含み損が増えていくので、損切りすることになれば損失は大きくなります。
ナンピンを繰り返すほど、ハイリスクハイリターンになるということだね。
「難平」と感じで書く理由がわかる気がします…。
初心者がナンピンをするとハイリスクになる理由
あなたはナンピンをした結果、大負けしたり、危険な目に合ったことはありますか?
僕は何度も痛い目に合ってます。
では、ナンピンをしたおかげで大勝ちをしたことはありますか?
おそらく、FX歴の短い人、FXで勝ち切れていない人は、ナンピンでの大勝ちはほとんどないのではないかと思います。
その理由としては以下が考えられます。
2、感情的にナンピンしただけ
3、資金に対して保有ポジションが大きい
このような状況だと、ナンピンしてもうまくいかないと思います。
ナンピンすればするほど、保有ポジションが大きくなるので、恐怖心を強く感じるようになります。
恐怖心を抱えた状態だと、仮に相場が戻ってくれても、チキン利食いをしてしまい、利益につなげるのは難しいかと思います。
例えば、下記のような状況です。
ポンド円が下がってきたので、ロングするとします。
最初のロングが①になります。
更に下がってきたので、ロング②、③とナンピンします。
この時の心境としては、ポジションも大きくなってしまったので、頼むから上がってくれと、思っているはずです。
でも、実際は更に下押ししてしまっています。
それが緑丸です。
ここでは大きなロスカットを覚悟しますよね?
生きた心地がしないはずです。
ポジションも大きくなっており、ナンピンする余力もありません。
その後、幸いにも上がってくれたので、助かったーという気持ちから、ロング③を決済します。
決済③はロング③の決済になるので、ほぼ建値ですね。
同じように決済②、決済①と決済していっても、ただ建値で逃げられただけということになります。
大きなリスクを背負ったにもかかわらず建値決済。
割に合わないですよね?
例え、ロング③の利益を伸ばせても、含み損がなくなった時点で、全決済をすることもあると思います。
つまり、ナンピンをした時点で、最初のポジションの含み損を解消することが目標となってしまっているので、ロットを上げてプラスマイナスゼロを目指しているだけになります。
仮にそのまま下がり続けてしまえば、大きなロスカットにもなってしまいます。
ナンピンをすることでハイリスクにはなっているけど、ハイリターンにはなっていない。
初心者はこのようなナンピンをすることが多いと思います。
やっぱり、リスクが大きいナンピンをするからには、それなりのリターンを目指さないといけません。
こういう感じですね。
リスクに見合ったリターンを考えることができないのであれば、ナンピンはやらない方がいいでしょう。
うまくナンピンをするためには?
始めからナンピンをするつもりでトレードをすることです。
先程のチャートでいうと、
ロング①では小ロットで入る。
いわゆる試し玉ですね。
そこから下がったら、平均購入単価を下げるためにロング②で追加。
さらに下がったらロング③を追加。
ロング②と③は、逆行したからナンピンしたのではなく、逆行することも想定内でないといけません。
その後の決済については、損切りラインまで下がったら損切りをするし、上昇したら利確目標まで我慢する。
このように計画的にナンピンをやりましょう。
「ナンピン = 分割エントリー」と考えておくといいでしょう。
まとめ
以上、ナンピンについて解説してきましたが、まとめると次のようになります。
・ナンピンする場合は、ロット数を考えておくこと
・感情的になってナンピンすることは禁止
・含み損を救済するためにナンピンをするな
FXの世界では、一度の負けで取り返しがつかない事態になることもあります。
ただ、全てのトレードで勝てるわけではないので、負けることも当然あります。
つまり、負けたときは潔く負けを受け入れることが大切なのです。
自分の負けトレードは財産になるので、どうして負けたのかを振り返ることで成長もできます。
含み損を救済するために、ナンピンをするという考えは捨てた方がいいと思います。
ナンピンという手法は、上手に使うことができれば、負けを減らせるし、利益を大きく上げることもできます。
ただ、初心者の方は、リスクが大きくなり過ぎるので、ナンピンはやらない方が無難かと思います。
FXを長くやっていくためにも、一回一回のトレードを大切にして、トレードスキルを磨いていきましょう。
今回は以上となります。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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