【書評】「宇宙大全 これからわかる謎の謎(著:二間瀬敏史)」感想 

書評
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こんにちは、ハッシーです。

今回、ご紹介する本は、二間瀬敏史さんの著書「宇宙大全 これからわかる謎の謎」になります。


さっそくですが、皆さん、「宇宙」と聞いてどのようなイメージをお持ちでしょうか?

・とてつもなく広い
・未知の世界
・ブラックホールがある
・暗い

・無重力空間
・未知の生命体がいるのか?

・ガンダムや銀河鉄道999など、アニメの世界

このような印象をもっている方が多いかなと思います。

宇宙は広すぎてわからないことが多い、というイメージを持っている方が大半ではないでしょうか?

画像を見ると神秘的ですよね?

現実なのかわからなくなってきます。

僕は宇宙をみるとよくこんなことを感じます。

ハッシー
ハッシー

宇宙の大きさ、歴史の長さに比べれば、自分の悩みなんてちっぽけなもの!

スケールが違いすぎて、現実を忘れさせてくれるのかもしれません。
(ただし、現実逃避するだけではいけません)


さて、「宇宙は未知の世界でわからないことが多い」と述べてきましたが、実はわかってきていることがたくさんあるそうです。

もし、宇宙に興味があるようでしたら、一読してみてください。
あなたの好奇心が刺激されるかもしれません。

著者のご紹介

二間瀬 敏史

1953年、北海道に生まれる。
京都大学理学部を卒業後、ウェールズ大学カーディフ校応用数学・天文学部博士課程を修了。
マックス・プランク天体物理学研究所、米・ワシントン大学研究員、東北大学大学院教授などをへて、京都産業大学理学部宇宙物理・気象学科教授。東北大学名誉教授。
一般相対性理論、宇宙論が専門。
著書には「ブラックホールに近づいたらどうなるか?」「宇宙人に、いつ、どこで会えるのか?」「宇宙の謎 暗黒物質と巨大ブラックホール」「やさしくわかる相対性理論」「宇宙の始まりと終わり」「重力で宇宙を見る」「宇宙用語図鑑」などがある。

「宇宙大全 これからわかる謎の謎」(著:二間瀬敏文)より引用

宇宙論に関する著書を多数執筆されている先生になります。

能力の高い方はいろいろな大学で研究されているイメージがありますが、二間瀬先生はまさにといった感じですね。

本書はこんな方におすすめ!

・宇宙に興味のある方
・知的好奇心旺盛な方
・現実とのスケールの違いを感じたい方
・小さなことでくよくよ悩んでいる方

宇宙は僕たちが想像できないほどにとても広いです。
また、時間感覚も全くことなります。

そう考えると、言い方はよくないかもしれませんが、僕たちが日々悩んでいることなんて、小さすぎて話になりません。
ほんの一瞬の出来事です。

かといって悩みがなくなる訳ではないですが、気持ちが楽になるし、考え方も変わるかもしれません。
気分転換に読んで頂きたいですね。
(大作なので読み応えがあります)

本書のポイント・感想

本書の内容は、難しすぎて理解できない部分が大半でした。
でも理解できなくてもいいと思っています。(負け惜しみか…)

宇宙の神秘、人類の技術のすばらしさを感じてもらいたいのです。


さて、本書の構成は以下のようになっています。

第1章 宇宙はどこまでわかったか
第2章 宇宙のはじまりは奇跡のドラマ
第3章 宇宙をあやつる暗黒物質と暗黒エネルギー
第4章 ブラックホールの深遠なる謎
第5章 星と惑星と生命の生々流転
第6章 地球外生命は存在するか?
第7章 観測が解き明かす宇宙の姿

タイトルだけでもおもしろそうに感じませんか?

内容については本書を読んで頂きたいのですが、僕がすごいなと感じた部分をご紹介したいと思います。
(下手に解釈すると間違うので、本書の内容を引用させて頂きます)

地球がある「天の川銀河」は、星が2000億個程度集まった集団。
半径は約5万光年。
そんな天の川銀河でさえ、宇宙の構造の中では最小単とみなされる。

 ※1光年とは光が1年間に進む距離(9,460,730,472,580.8km)

最小単位と言われる銀河でさえ、どれくらい大きいのか実感が湧きませんね。
しかもそんな銀河が2兆個はあるそうです。

宇宙ってどれだけ広いんだって話ですよね。

「宇宙 → 天の川銀河 → 太陽系 → 地球」

地球に人類がいることが奇跡のように思えます。

光を空へ放ったときに星に当たるまでの時間は、平均で1023(10の23乗)年かかる。

 ※あらゆる方向へ光を放った平均で、宇宙は膨張していないと考えた場合

宇宙には星が無数にあるのに、光が星に当たるまでには果てしない時間がかかるのですね。

桁が違いすぎてよくわかりませんが、宇宙がとんでもなく広いというのはわかります。

ちなみに太陽だと約500秒、月だと1.3秒ということなので、太陽や月は圧倒的に近いということがわかりますね。

宇宙は138億年前の一点からはじまった

いわゆるビッグバンですね。

ビッグバンから、

1秒後=100億度
100秒後=10億度
1年後=300万度
38万年後=3000度

ということが、「宇宙マイクロ波背景放射」でわかるみたいです。

難しくてよくわからないですが、ビッグバン当初は極めて高い温度だということだけはわかります。
膨大なエネルギーだったのでしょうね。

そして38万年後に宇宙初の原子が誕生(宇宙の晴れ上がり)したとのことです。

ほとんどの銀河の中心には、太陽の質量の数百万倍から数十億倍もの巨大なブラックホールが存在する。
重力が非常に強くて光さえも逃げ出すことができず、決して見えない。

ブラックホールという言葉は誰しも聞いたことがあると思います。

いかなるものも吸い込んでしまうようなイメージですが、光でさえ抜け出せないほどの重力って想像できませんね。

本書ではブラックホールの中がどうなっているのか、吸い込まれたものはどうなるのか、ホワイトホール、ワームホールなど、興味深い内容が載っています。

僕が説明するのは困難なので、もしよかったら本書を読んでください。

他にも、

・相対性理論
・生命が生きていける領域(ハビタブルゾーン)とは?
・タイムマシーンは作れるのか?
・原子より小さい素粒子とは?
・宇宙の次元は、4次元ではなく、10次元?11次元?

というようなおもしろい内容が盛りたくさんとなっております。

宇宙については未知なことがたくさんありますが、ここ数百年で次々と解明されてきています。

人類の進歩はすさまじいなと思うとともに、人類の未来がどうなるのかは非常に興味が湧きます。

太陽はあと数十億年たつと、地球軌道付近まで膨らむそうです。
そのため今から十数億年もすると、地球の海はすべて蒸発してしまい、地球は生命活動が不可能な状態になってしまうとのこと。

果てしない未来の話ではありますが、僕らが生きている今の環境は幸せなのかもしれません。
前向きに生きないといけませんね。

宇宙について、そして生命について考えさせられました。


難しい内容ですが大変おもしろい内容となっていますので、もし興味がありましたら読んでみてください。

今回はここまでとします。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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