【書評】『コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった』感想

書評
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こんにちは、ハッシーです。

今回、ご紹介する本は、マルク・レビンソン氏の著書『コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった』になります。

本書を読もうと思ったきっかけは、ひろゆきさんが書著の中で紹介していたからになります。
また、タイトルも「コンテナ物語」って何?という感じで興味が湧きました。

コンテナとは、輸送で使われるコンテナ、いわゆる「箱」のことですね。
トラックや貨物列車などで目にすることが多いのではないかと思います。

そのコンテナに着目したところが、本書のおもしろいところですね。
ただの箱がどのように世界を変えたのか?

非常に読み応えのある分厚い本で、380ページほどありますが、興味のある方は読破に挑戦してみてください。

著者のご紹介

マルク・レビンソン
ニューヨーク在住のエコノミスト。
The Economistの金融・経済学担当のエディター、Newsweekのライター、外交問題評議会シニア・フェローなどを務めた。
著書に「例外時代」など。

『コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった』(著:マルク・レビンソン)より引用

著者の方は存じ上げていませんでしたが、いいところに目を付けたなと思います。
他の著書も気になりますね。

本書はこんな方におすすめ!

・起業を考えている方
・貿易に興味がある方
・読書好きな方

海外へ輸出することなど考えらえないくらい送料が高かった時代から、どのようにコストが下がってきたのか?
その契機は何だったのか?
海のイノベーションに興味のある方はぜひ。

本書のポイント・感想

本書を読んで感じたことは、資本主義という世の中においては、いつの時代でも、利益を追求する人と現状を維持しようとする人がいるんだなぁということ

コンテナという箱が発明されたことで、コストは大幅に削減することが可能になった。
その理由は、荷物を積みかえなくてもいいことや、一度に大量の荷物を船に積み込むことができることで、人件費が削減できるから。

一見、輸送コストが下がることはメリットしかないように思いますが、そうではない人たちもいたのです。

それは波止場で仕事をしている多くの労働者です。

波止場で働く労働者にとっては、輸送コストが下がるとか、効率的になるとかは関係なく、仕事がなくなることが問題なのです。

また、コンテナを運ぼうとすると、それを船に積み込むことができる港やクレーンも必要になってきます。
大型の船も必要です。

そう考えると、一個人、一企業で何とかなる金額ではないので、国の融資も必要になります。

コンテナ輸送という1つの輸送方法の変化をとっても、簡単に進んでいかないのですね。

本書では、このような問題をいかにして解決していったのか、その物語を知ることができます。
興味のある方は是非とも読んでみてください。


しかし、これはコンテナだけの問題ではなく、現代でもいろいろあると思いました。

例えば、

AIによる機械化で、人の仕事が奪われていくこと

が考えられます。

AIに仕事が奪われるようになると言われていますよね?

コンビニのレジは無人化の実験がされています。
自動運転が実現すれば、運転手はいらなくなります。

他にも、今ある仕事の50%近くはなくなるかもしれないと言われているのです。

もし自分の会社でAIを導入するとなれば、少なからず抵抗する人はいるだろうなと思うのです。
便利になり、利益は上がるかもしれませんが、仕事を失う人もいるだろうから。
自分も仕事がなくなるかもしれません。


AIが普及すれば新たな仕事ができるという人もいますが、それは誰でもできる仕事ではないと思います。
単純な仕事は機械に取って代わり、人間にしかできない仕事が残っていく。

そんな世の中で生き残っていくためには、何をやっていかなければならないのだろうと考えさせられました。

「コンテナ物語」とは、人生を考えるきっかけを与えてくれる一冊です。

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