【書評】「嫌われる勇気(著:岸見一郎・古賀史健)」感想

書評
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こんにちは、ハッシーです。

今回、ご紹介する本は、岸見一郎さん、古賀史健さんの共著「嫌われる勇気」になります。

本書は、アドラー心理学を「哲人」と「青年」の対話形式で学ぶことができます

対話形式のいいところは、一辺倒で説明されるのではなく、読者が疑問に思うところを詳しく、言葉を変えて説明してくれるところかなと思います。

理解が深まるし、納得感もでます。

ハッシー
ハッシー

心理学って難しい本が多いけど、本書は読みやすかったよ!

本書では「どうすれば人は幸せに生きることができるか?」という哲学的な問いに対し、明確な答えを示してくれます。

なぜ、「嫌われる勇気」というタイトルなのかは、本書を読んでアドラー心理学を知ることで理解できるのではないでしょうか?

おもしろくてスラスラ読める内容だったので、もし興味がありましたら読んでみてください。

リンクはKindle版ですが、単行本もあります。

著者のご紹介

岸見一郎(きしみ・いちろう)
哲学者。
1956年京都生まれ、京都在住。
京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。

専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989からアドラー心理学を研究。
日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。


古賀史健(こが・ふみたけ)
株式会社バトンズ代表。ライター。
1973年生まれ。

書籍のライティング(聞き書きスタイルの執筆)を専門とし、ビジネス書やノンフィクションで数多くのベストセラーを手掛ける。
臨場感とリズム感あふれるインタビュー原稿にも定評があり、インタビュー集「16歳の教科書」シリーズは累計70万部を突破。

「嫌われる勇気(著:岸見一郎、古賀史健)」より引用

本書はこんな方におすすめ!

・人生を変えたいと思っている方
・自分に正直に生きていない方
・人間関係に悩んでいる方
・不幸な環境にいると思っている方

心理学と聞くと難しそうだなと思うかもしれませんが、ようはどう考えて生きるかということです。

「不幸な環境に生まれてきた」
「他人に気を遣ってばかりいて、正直に生きていない」
「頑張っているのに誰も認めてくれない」
「いつも劣等感に苛まれている」

など、悩みを抱えている人もいると思います。

本書では、このような悩みの原因・解決策を教えてくれます。

考え方1つで気持ちが楽になるなら儲けもの、という軽い気持ちで本書を読んで頂ければと思います。

本書のポイント・感想

本書では、アドラー心理学を「哲人」と「青年」の対話という形で知ることができます。

自分が青年になったつもりで読んでいくと、共感できるところがたくさん出てきます。

ハッシー
ハッシー

確かに他人と比較してもしょうがないな。
毎日を一生懸命いきないとダメだな。

いろんなことを考えさせられますし、頑張ろうという気持ちが湧いてきましたね。

その中でも僕が共感を受けた内容を中心に、本書の内容を引用して紹介していきたいと思います。

アドラー心理学は、勇気の心理学

あなたはあなたのライフスタイルを自ら選んでいる。
あなたが変われないでいるのは、自らに対して「変わらない」という決心をしているから。
つまり人は、いろいろと不満はあったとしても、「このままのわたし」でいることの方が楽であり、安心なのです。

わかるようでわからないかもしれませんが、今の自分の人生は、自分で選んでいるとのこと。
性格、人間関係、学校、会社などが当てはまります。


確かに自分の人生を振り返ると、自分で選んでいるような気もします。

昔の自分は今よりも知識がなく、選択の余地はほとんどなかったかもしれませんが、性格や、人間関係などは誰からも決められていません。

また今の仕事に不満がある人は多いと思います。
でも転職しようとするわけではなく、状況を変えようとする人も少ないのではないでしょうか?

それは今のままで変わらない方が楽だから。

『自分に対して「変わらない」という決心をしている』という言葉は心に響きますね。

僕のような変化を好まない人に向けて、次のような言葉が添えられています。

ライフスタイルが先天的に与えられたものではなく、自分で選んだものであるなら、再び自分で選びなおすことも可能。
幸せになる勇気が足りないのだと。

アドラーの目的論

これまでの人生に何があったとしても、今後の人生をどう生きるかについてなんの影響もない。

「いま、この瞬間」が大事ということです。

いまを一生懸命生きることが大事というのはよく聞きますね。
いかに時間をムダにせずに生きるかが大事なのに、過去を悔やんでいても仕方ありません

厳しいように聞こえますが、確かにその通りだと思います。

人生は他者との競争ではない

健全な劣等感とは、他社との比較のなかで生まれるのではなく、「理想の自分」との比較から生まれるもの。
いまの自分よりも前に進もうとすることにこそ、価値がある。

他人と比べることで成長することもあると思います。

勉強にしても、スポーツにしても、良きライバルがいたから成長できたというようなことも聞いたりします。

コロナのワクチン開発にしても、ロケットの開発にしても、競争するからこそ技術の進歩がみられるのだと思います。

でも他人と比較すると、劣等感や妬み、嫉妬、復讐心が生まれたりもしますよね?
挫折してしまう原因になるかもしれません。

やはり「過去の自分」と比べて、どれだけ成長したかということが重要なのですね。
よく聞く言葉ではありますが妙に納得できました。

他者の期待を満たすために生きてはいけない

他者からの承認を求め、他者からの評価ばかりを気にしていると、最終的には他者の人生を生きることになる。
他者の期待など、満たす必要はない。

会社員だとよくありがちだと思いますが、この考えには賛成ですね。

他人(上司)の顔色ばかり伺っている人は、自分の意見を持っていないのと同じ。
イエスマンが出世する会社もあると思うけど、そんな会社は嫌いだなあ。

自分の考えをしっかりと持つことで、発言に責任を持てるし、信用もされるのだと思います。

自分の人生を生きなきゃですね。

※子供が親の顔色ばかり伺って行動してしまう「いい子症候群」というのがありますが、ちょっと思い出してしまいました。

人はいま、この瞬間から幸せになることができる

人は「自分が誰かの役に立てている」と思えたときにだけ、自らの価値を実感することができる。
幸福とは「貢献感」のこと。
他者からの承認は必要ない。

少し違うかもしれませんが、人は自分のためにお金を使うより、人のためにお金を使う方が幸福感が高いと言います。

僕もそう感じます。

お金持ちの方(特に海外の人が多いかな?)が積極的に募金をするのもわかる気がします。
(お金を出すだけが人の役に立つということではないです)

そこに他人の評価は必要ないですよね?
自分の価値観こそ重要なのだと思います。

「いま、ここ」を真剣に生きる

過去にどんなことがあったかなど、あなたの「いま、ここ」にはなんの関係もないし、未来がどうであるかなど「いま、ここ」で考える問題ではない。
「いま、ここ」を真剣に生きる。

他者貢献という方向さえ見失わなければ、例え他者に嫌われても、自由に生きて構わない、と述べらえています。

過ぎたことを悔やんでも仕方ないし、起こるかどうかもわからない未来のことを不安に思っていても仕方ないですよね。

自分の人生を、自分に正直に、他者に貢献しながら全力で生きることが大事だなと思いました。


以上が、本書を読んだ感想となります。

きっと人それぞれ捉え方は異なるのかなと思いますが、1つでも学ぶものがあればいいなと思います。

最後に、本書で印象に残っている言葉を記しておきます。

世界とは、他の誰かが変えてくれるものではなく、ただ「わたし」によってしか変わりえない。


最後までお読み頂きありがとうございました。

リンクはKindle版ですが、単行本もあります。

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