【書評】「テレビが伝えない国際ニュースの真相」(著:茂木誠)感想

書評
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こんにちは、ハッシーです。

今回、ご紹介する本は、茂木誠さんの著書「テレビが伝えない国際ニュースの真相」になります。

本書は、「国際ニュースの真相を、なぜテレビは伝えないのか?」といった、テレビに切り込んだ内容だと思って購入しましたが、実際には「テレビでも伝えないような国際ニュースの真相」というような内容でした。

タイトルの通りと言えばその通りなのですが、ちょっと勘違いをしてしまいましたね。

で、せっかく購入したので読んでみましたが、最近の時事問題をまとめた内容といったところでしょうか?
今の世界情勢を知るには良い一冊かもしれません。

著者のご紹介

茂木誠(もぎまこと)
歴史系YouTuber、著述家、予備校講師。
駿台予備学校、ネット配信のN予備校で世界史を担当し、iPadを駆使した独自の視覚的授業が好評。
世界史の受験参考書のほか一般向けの著書に、『経済は世界史から学べ!』、『世界史で学べ!地政学』、『ニュースの“なぜ?”は世界史に学べ』シリーズ、『超日本史』、『日本人が知るべき東アジアの地政学』、『「戦争と平和」の世界史』、『米中激突の地政学』など。
YouTubeもぎせかチャンネルで時事問題について発信中。

「テレビが伝えない国際ニュースの真相」(著:茂木誠)より引用

歴史系YouTuberって初めて聞きました。
歴史の先生なんですね。
本書の内容にも納得できました。

本書のポイント・感想

2020年11月発行の本となりますので、現在(2022年1月)からすると少し古い感じするかもしれません。
バイデンさんが大統領になる前までの話でしたね。

まあそれはおいといて、本書の内容のメインは、アメリカと中国についてになります。
今の世の中が、アメリカと中国を中心に回っているということを物語っているなぁと感じました。

本書の中で著者は、

世界全体の大きな流れを見通す「世界観」、歴史の流れを見通す「歴史観」を持たなければ、いつまで経っても目先の現実に振り回され、右往左往し、時間を無駄に過ごすことになる。

と述べています。

確かに、今の日本はとても平和なので、過去がどうであったかということはあまり気にしない人が多いかもしれません。
北方領土や尖閣諸島の問題も興味がない人は多いのではないかと思います。

しかし、歴史の流れを知らなければ語れないようなことも多くなるのかなと。
香港や台湾と中国との問題も、過去にどのような歴史があったかを知ることは重要なのではないでしょうか?
(僕は歴史に詳しくないのでもっと勉強したいと思います)


さて、本書の構成は次のようになっています。

第1章 中国 覇権国家の野望とコロナ戦争
第2章 米中サイバー戦争と東アジアの危機
第3章 超大国アメリカの大転換、大統領選の行方
第4章 EU大解体とイギリスの復活
第5章 中東にくすぶる世界大戦の火種

アメリカと中国を中心とした世界各国が、どのような未来を描いているのかを俯瞰的に知ることができます。
情報の真偽はありますし、著者の意見も含まれているので、全てが正しいとは限りませんが、全体的な世界情勢を知るには良いと思います。

本書は各テーマに沿って断片的に書かれていますので、興味がある部分だけを読んでも問題ありません。

個人的には、サイバー戦争がどのように行われるのかが気になりました。
実際の戦争はリスクが大き過ぎるので起こる可能性は低いと言われていますが、コンピューターやインターネットによって、戦争のあり方そのものが変わってきているそうです。

AI対AIの「戦争の無人化」が進むようになれば、将来的には敵味方のAI同士がコミュニケーションを始めて、プロの将棋のように「このまま戦ったら335手先で当方が負け、決着がつくから、今ここで降伏しよう」とAI同士で話し合い、戦闘が起こらないまま勝敗がつくかもしれないと。

結果がわかっているのに無駄に犠牲になることを避けられるので、いいんじゃないかなと思いました。

他にも興味深い内容も多く載っていますので、よかったら読んでみてください。

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